今駅前モール内。近くでは煌びやかな催し物。そんな中で綴ります。
3日前。
親に「持ってあと一週間。最早意識も殆ど無いけど、一目会ってきてや。」
今日やっと時間ができました。
病院まで遠い。
正直もっと近くで入院してて欲しかった。
外も暑い。
着込んで出たことを後悔。
頭も痛い。
昨日飲みすぎたか…これは自業自得。
病院に着く。そしてほんと偶然、帰りかけの叔父さんと入り口でばったり。
病室まで案内して下さいました。ご気遣い感謝します。
おばあちゃん…起きてました。
「最近ずっと意識ないか、あっても苦しそうに呻いていてみてるのも辛い状態だった。
でも今は久しぶりに落ち着いている。
それでも反応はあるかどうか…」
息苦しそうにか細い呼吸。
目は虚ろ。
何処をみてるものやら。
「おばあちゃん。◯◯ちゃんだよ。分かる?
◯◯ちゃんだよ。元気にしてたよ。おばあちゃん。」
なんども声をかける。
ずっと自分を◯◯ちゃん、◯◯ちゃん、と心配してくれてた。
だけど入院する前までは正直鬱陶しくて、冷たい態度もとってしまってた。
ひどい言葉も言ってしまった気がする。
でも常に自分の事を心配してくれる。
しばらく、声をかけ続ける。
虚空を見上げてた目が、一瞬こちらを向いた。
そして……
ほんの一瞬。
二回ほどだけ。
口元が微笑んだ。
ありがとうおばあちゃん。今まで蔑ろにしてきてごめんね。歯もちゃんと磨いてるよ。結局歯医者に通う羽目になっちゃたけど。
そして朝になるといつも作っていた野菜ジュース。あれは正直不味かったな…
「身体にいいから」
と、我慢して時々飲んでたけど…
人参、林檎、パセリをミキサーにかけるだけのミックスジュース。正直栄養バランスはどうだったのだろう。今思うと。今やバランスのいいサプリメント、野菜ジュースは山程溢れてる。あ、今日はまだビタミン系は摂取してないや。効率的にしないと。バランスも考えて。
朝からあのうるさいミキサー音が家から途絶えてどれだけたってっけ。忘れてました。
時間とともに記憶は薄れていく…恐らくおばあちゃんのことも。
でも
あの非合理の塊みたいな不味い野菜ジュース。
もう一回
飲んでみたいかも。
あの強烈な味。
あれは忘れられないかもね…
この文章もいずれ電子の海に埋もれてしまうのだろうか。
もし全知全能のアカシックレコードが存在するのならば
どうか今、この瞬間の綴り、祖母への想いを
残しておいて下さい。
別れの時は刻一刻と近づいてます。
おばあちゃんのあの笑み、忘れません。
僕もまだまだ人々を文章やら動画やらで笑わせれるよう頑張るよ。
常にエンターテイメントを心掛けるよ。
おばあちゃん。
ありがとう。
微笑んでくれて。
横で開催してた催し物はいつの間にか終わってました。
気を紛らわせるものをまた探してきますか。
ノシ