伏見港総合運動公園。
こちらに常設してあるプールにて泳いできました。
そりゃ、夏ですからね。一般的に考え不思議ではございませんでしょう。
ただ…
36歳中年オタクの
誘える知人友人家族は皆無。
基本インドア派のヒッキー体質。
普段泳ぐ機会は銭湯の水風呂にて恐る恐る気を遣いながら…
己には色々とハードルが高いものですよ。実際。
それでもこちらに至った理由。
ただ、「泳ぎたい」その一心で。
この一カ月余り、毎日自由を謳歌してはいるもの、心はモヤモヤ…やはり世間の歯車から抜け落ちて居る我が身にどこか後ろ髪を引かれてるのであろう。
そしてその自由な時も結局は有限。経済的余裕があるうちが花。そろそろ懐事情も徐々に乏しくなり、重い腰を上げ再び労働の荒波に揉まれる必要に迫られつつ…中々一度ぬるま湯に浸かってしまうとから脱却するのは容易では無いのを思い知る。
「とかく地球の引力が重すぎるのだッッッ
起き上がりたくても重力が我が身をベッドから解き放してくれない!!」
とまあ、尊敬する某格闘漫画の作者ばりの言い訳を自己暗示し、ソシャゲーにのめり込む日々。
何かスイッチを切り替えるきっかけ。そう考えてある日、電車に乗りボーッとひたすら行き先のあてもなく揺られていると…
海をみた。
もうこのネタしつこいよね。
とかく、それだけで心は高揚。我ながら単純な野郎だ。
果てしなく広がる海。悩むのは馬鹿馬鹿しいのではないか。
そうだ、気晴らしに海で思い切り泳ごう!!
そして心身ともにリフレッシュして新たな仕事に挑もう!!
単純だが、その日のうちに水着を買い、ウキウキ気分。
そして帰宅し、
熱が冷める。冷静にしばし塾考。
誘えるような友人は思いあたらず
別に一人でも構わない。
が、なんか色々危険なのでは?
流石に装備も海だと水着以外に色々必要だろう。出費もかさむ。
そして海は魔物。普段碌に泳いでいない自分が簡単に手を出していいものなのか…サメとか。シャークとか。ジョーズと以下略
色々考えた結局、自身の欲求ランクを1段階下げる。
「海で泳ぎたい」
から「とにかく何処でもいいからマトモに泳ぎたい」へと。
妥協ばかりだよ。人生は。良い子は真似しないように
そして近場のプールを検索して、この公園に目星をつけ、今朝散髪やら歯医者やら、身を整えて出発した次第。
基本的に運動系は大の苦手な自分。時折格闘技関連の記事をこのブログにて偉そうに書いてるが当然経験無し。精々大学時代一年だけ合気道を齧った程度です。
そんな自分が大好きなのは水泳。
水の中なら自由自在。重力にとらわれず地上では不可能な動きも出来ますからね…
とかく今回、銭湯の水風呂みたいなミクロの世界ではない、正式な泳ぎ場に久方ぶりのチャレンジ!!
大学時代以来。
果たして中年になった自分が何処まで泳げるのか不安を抱きつつ目的地を目指す。
「泳ぐ」以前の問題発生。
持病の「方向音痴」が発動。
この公園に至るまで、トンチンカンな場所をウロチョロ。アプリで地図を検索しても、炎天下。自転車。判断力が低下し、理性は蒸発。目が回る。
電車で行けば良かったもの…
まず交通手段の選択ミス。
さらに己の方向感覚が衰えてるのを考慮せず。第二のミス。
更に最大のミス。己の体力が無く、プールに到着するまでに多少疲れてしまうであろう事態はある程度想定内。気晴らしのスマホの音楽。音楽と一緒なら多少の疲れも吹っ飛ぶ。未開の地であろうと怖くない。
「ヘッドホン」紛失ッッッ
最悪。NO mUSIC NO LIFE.
音楽が無いだけで、精神的にも大分ヤられるとは。
ミスが重なりSAN値はもうゴリゴリ削られやっとヘロヘロの状態で冒頭の公園に到着。よくよく考えると銭湯で疲れをとるならともかく己はこれからさらに疲れる行為に身をやつそうとしてる。
何をしているのだ。自分は。ちと泣きたいかも
でももう引き返せない。泳ぎたい。一心不乱に。何のためにここまで来た。取り戻すのだ。若さを。青春を,
もう正常な判断が付かず一番高い水泳帽を買ってしまい。(着用義務)
売店の人に安めのを勧められるも変な見栄で断ってしまった愚かな男よ。
夏休みではしゃぐ子供達にを尻目に想像以上に生ぬるい25mプール(温水プールだから当たり前)を数往復ほどクロールやら平泳ぎやら背泳ぎやら…堪能し、動悸息切れでプールサイドで土左衛門状態。
まあ、とかく十数年ぶりの遊泳は苦い思い出となりました。
でもまあ…
体を思い切り動かすという目的ははたせた。多少気分はサッパリしてる。いい塩梅にスイッチが入ってくれる気もする。
労力に見合った成果は上げられたのかもしれない。
帰り道。公園の裏に最寄りの駅発見。
もうチャリは懲り懲り。次は大人しく電車で来よう。
満身創痍で自転車を漕ぎ、駅からの一本道をボーッと進んでいたら、
良く知った馴染みのサイクリングコースにでる。
……………最初からこっちからこれば良かったやん。相当迂回してたみたいやん。
地図が碌に読めない馬鹿の代償。
この歳になるととにかく効率の良い立ち回りを考えなければならない。
時間も体力も有限。
その中で如何に楽しめるか…
それが清く正しい中年LIFE。
異論はないで有ろう。
今日の自分は非効率の極みにより
余計なカロリーを消費してしまった。
また当分地球の引力に逆らえない日々が舞い戻りそうな気がしてならない