デュエリズムの気ままに徒然

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WWEでついに実現した「ジョン・シナ🆚中邑真輔」は至高の輝きを放っていた

2017年現地8月1日。

その試合は拍子抜けするくらいあっさりと実現した。

長年自分が密かに思い描いていたドリームマッチ。

正直今月行われるフロイド・メイウェザー🆚コーナー・マクレガーのボクシングマッチよりも、何十倍も待ち望んでいた。

自分と同年代、デビュー当時からずっと観続け、近年目まぐるしい革新を遂げ、唯一無二の異彩を放つプロレスラー、新日本プロレスを離れ早2年目。

中邑真輔

肩やこちらもほぼデビュー当時から知っている選手。2000年代後半からメキメキと頭角を現し、今やザ・ロックにも負けずとも劣らない団体の顔。絶対的なリアルアメリカンヒーローと言っても過言では無い。

ジョン・シナ

日米代表するトップレスラー対決。

 

前の週に番組で発表があった時、嬉しさよりも正直まだまだ時期尚早なのでは?との戸惑いもあった。

理由は、中邑選手のトップ環境への

適応がまだ不充分ではないのかと…

中邑選手はまだ一軍番組のスマックダウンに昇格して半年も経っていない。が、破格の待遇で昇格後PPVには3試合出場。数字上は連勝続きで好成績はある。(マネー戦除く)が…

エンターテイメントスポーツであるプロレスでは勝敗など余り意味なし。要はどれだけ観客にアピール出来るか。試合で魅せられるかが重要なのだ。

中邑選手は素晴らしい入場曲をWWEから頂き、入場演出にて観客を沸かせ、ハートを充分キャッチしてるであろう。「ナーカームーラ」コールも毎試合観られ、独特のクネクネとしたパフォーマンスをツイッターで真似する海外の子供達も見られた。この時点でもう大成功であろう。

youtu.be

ただ、ある一点で不満を抱いているファンもいた筈だ。自分もその一人。

試合内容にムラがある。

新日本時代に数々の激しい名勝負を繰り広げていた中邑選手。飯伏幸太選、AJスタイルズ戦など語り草だ。今年WWEでその真価を発揮しているとは言いがたい。

今年中邑選手が出場したPPVでの3試合。

対ドルフジグラー。無難ではあるがあっさり感が否めず、ジグラー選手による接待試合に観えた。

マネー戦。明らかなVIP待遇で試合終盤から出場。AJスタイルズとの睨み合いは痺れたが、もっと梯子を駆使したムーブが観たかった

対バロンコービン戦。

不満。試合決着が反則裁定以前にお互い噛み合わず、中邑選手の雑なムーブもチラホラ。ファンとはいえ擁護は厳しいものが…

とまあ、金を払ってる客に満足を与えれたかと言われたら、疑問点が多い試合内容だった。

その代わり、PPV後の通常放送でのジグラー選手、コービン選手との再試合は好試合だった。やはり何回か手合わせを繰り返し試行錯誤すれば良い試合は魅せてくれる。プロレスとは奥深い。が、この試合内容を有料のPPVで観せて欲しい気持ちもある。複雑な心理だ。

つまり、もっと大一番で試合内容を含めた上での「結果」を残して欲しい。そして己の格を十二分に上げきったタイミングで、満を辞してのジョン・シナ戦。そういう青写真を描いていた訳だ。来年辺りに実現したらいいな…そう考えていた。

だってシナは今やハリウッド映画にも引っ張りだこのスーパースター。

いわやベビーフェイスサイドの「ラスボス」に近い。中邑選手は中ボスクラス(失礼)のジグラー、コービン戦をクリアしたばかりだ。しかもストーリー的にも今まで絡みが全く無い。お互いベビーフェイスでもあるし。

この試合は勝った方がサマースラムでチャンピオン、ジンダーマハル選手に挑む権利を得る、挑戦者決定戦。シナがマハルに次の挑戦をアピールした直後、GMブライアン氏により発表された。

側からみたらどう考えても位置付けがおかしいかも。逆なら納得いくが…まあ、大人の事情って事。

色々な思惑は錯綜したが、何だかんだそりゃ楽しみでしたよ。ハラハラも。この一戦である意味中邑選手のWWEでの今後が掛かっている、重要さは半端なし。

試合は恐らく、抗争が続いているコービンが乱入し有耶無耶になる危険性は大。PPV前の通常のシングルマッチでは日常茶飯事。でもこの試合では野暮な真似はしないで欲しい…

一抹の想い…

 

それが

 

通じました。

 

中邑選手。シナよりピンフォール勝ち。

 

肝心の試合内容。

 

日本。アメリカ、互いに磨いて高めてきたプロレスのスタイル。生き様。見事にガッチリと。噛み合いましたね…

試合中、通常放送ではまずあまりみられない観客のコールが発生してました。

「THIS IS AWESOME!!」(名勝負時に良く発生します)

これが発生しただけでもこの一戦の素晴らしさが物語れます…

 

youtu.be

 

 

 

シナ選手が日本プロレスらしいムーブを観せたり。相変わらずプロレスに対するリスペクト、勤勉さが伺えます。

シナ選手のお約束ムーブ「見えっこねぇ」を中邑が腕十字で切り返してからの怒涛の技の掛け合いは見応えありました。お互いのプロレス人生がギュッと凝縮されたシーン。

ただラストシーンのシナ選手がリバースパワースラムで受けた首へのダメージがちと心配ではありますね…大事には至って無さそうですが。

いずれにせよ二人共良いものを観せて頂き、圧倒的感謝ッッ!!

これだけ良い試合をした中邑選手、夏の大舞台サマースラムでジンダー・マハル選手の王座についに挑戦します。

正直不安でたまりません(笑)

どう転んでも名勝負は期待出来そうに無い…上手くクリアして欲しいもの。

 

ちなみに、コービン選手は試合後乱入し、シナ選手にテーブルに叩きつけられてました(笑)

当初では試合中に乱入する手筈が盛り上がりを観て上層部が予定変更したらしいです!ナイスな判断ですね…